抄録
本研究ではTHzエリプソメータと改良を施した解析プログラムを用い、室温でBaTiO3単結晶のa軸、c軸の複素誘電率スペクトルを反射測定のみで直接測定した。それとは別に、偏光反射率とfour-parameter-semi-quantumモデルを使う従来の解析方法を用い、複素誘電率スペクトルを決定した。その結果、モデル解析で得られた複素誘電率スペクトルはエリプソメータで測定したものと同じ傾向を示し、報告されている赤外活性の各フォノンが見られた。また、本研究によってFPSQモデルの解析で得られる複素誘電率は直接測定と同様の正確さが得られることが分かった。