日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2009年年会講演予稿集
セッションID: 1C22
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Sb2O3添加のZnOバリスタの課電劣化特性への影響
*秋山 雄司高田 雅之佐藤 祐喜吉門 進三
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抄録
課電劣化に関してSb2O3と他の添加物との間に相互作用は詳しく報告されていない。本研究では,ZnOバリスタへの各添加物による耐課電劣化特性の向上への影響を解明することを目的とする。 Sb2O3を添加することで耐課電劣化特性が向上した。スピネル粒子およびZr化合物の存在量が似た変化を示すことから,両者の間には強い相関性があると考えられる。また,Sb2O3添加は,Zr化合物の存在量を増加させる働きがあることが明らかになった。Sb2O3を約1.0 mol%以上添加するとαbefおよびαdegの値が減少した原因として,スピネル粒子が増加すると,主にMn, Coなどの添加物がスピネル粒子に吸収され,これらの添加量が実質的に減少するためであると考えられる。
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©  日本セラミックス協会 2009
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