日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2009年年会講演予稿集
セッションID: 2B07
会議情報

異常に広い固溶域を持つ(Ba1-xCax)(Sc1/2Nb1/2)O3系ペロブスカイトマイクロ波誘電体の奇妙な挙動
*井川 博行竹本 稔
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
発表者らは(A1-xAx)BO3 (A, A’= Ba, Sr, Ca)系ペロブスカイトのマイクロ波誘電性データの、多様な組成系での蓄積を図っている。さらに、これらの蓄積を基に比誘電率、Qf値、共振周波数の温度変化の組成依存性(誘電性のAサイトイオンの部分置換による変化)を系統的に説明することを目指している。その一環としての標記組成系(Ba1-xCax)(Sc1/2Nb1/2)O3が特徴的な奇妙な現象を示すことに気づいた。すなわち、1700℃での焼成により完全固溶体が生成することがX線回折による相の同定および格子定数の連続的な変化からほぼ確実視される。ただし、作製条件によっては目標組成のペロブスカイトと同時にBa-rich、Ba-poorの組成のペロブスカイトが生成し、格子定数がxが0.5以上では変化しない、という結果が得られている。
著者関連情報
©  日本セラミックス協会 2009
前の記事 次の記事
feedback
Top