日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2009年年会講演予稿集
セッションID: 2F31
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CaO-SiO2-Al2O3-H2O系におけるトバモライトの水熱合成
*阿部 一貴前田 浩孝石田  秀輝
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抄録
これまでに層状構造を有する粘土鉱物(バーミキュライト)が有害ガスの分解能を有する事が報告されている。当研究室では層状構造を有するケイ酸カルシウムであるトバモライト(Ca5(Si6O18H2)・4H2O )について、層間付近で生じるSiとAlの同形置換を利用し、有害ガスの吸着性能を向上させる事を検討している。水熱合成は溶解析出機構により反応が進むため、反応性の異なる材料の添加は反応生成物に影響を及ぼすと考えられる。そこで本研究ではAl置換トバモライトを合成するため、CaO-SiO2-H2OにAl源として、結晶相の異なる2種類のAl2O3 (α- Al2O3, γ - Al2O3)を添加し水熱合成を行った。 生成物の量や構造に違いは見られるが、α型, γ型どちらのAl2O3を用いてもAl置換トバモライトの合成が可能である事が明らかとなった。
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©  日本セラミックス協会 2009
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