日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2009年年会講演予稿集
セッションID: 2J03
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ビスマス系強誘電体結晶化ガラス作製における添加成分の効果
*新田 敦己大内 忠司
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抄録
Bi2O3-B2O3-TiO2-RO (R=Ca, Sr, Ba)ガラスから強誘電体であるBi4Ti3O12(BIT)結晶化ガラス作製における添加成分の効果を検討した。その結果、CaO系ではほとんどがBi2Ti2O7結晶であったが、SrO系ではBi2Ti2O7結晶およびBIT結晶の2種類が析出した。また、BaO系ではほとんどがBIT結晶が析出することが分かった。また、BaO系ではほとんどがBIT結晶が析出することが分かった。何れのガラスにおいても熱処理温度が500℃から結晶化が始まり、低温ではBi2Ti2O7結晶が析出するが、高温になるに従ってBIT結晶が析出することが分かった。BaO系ガラスでは、Bi2Ti2O7結晶の析出割合は少なく、650℃の熱処理温度でほぼ単体のBIT結晶が析出することが分かった。以上のことから、ビスマス系強誘電体結晶化ガラスを作製するには、BaOの添加が効果的であることが分かった。
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©  日本セラミックス協会 2009
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