日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2009年年会講演予稿集
セッションID: 2P046
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Na2O-Y2O3-Al2O3-SiO2系結晶化ガラスの合成とNa+導電性
*川田 耕司才丸 貢大倉 利典門間 英毅山下 仁大
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抄録
Na2O-R2O3-SiO2(R=希土類元素)系化合物は、組成や結晶化熱処理温度によってNa3YSi3O9(N3型)、Na5YSi4O12(N5型)、Na9YSi6O18(N9型)の結晶相を持つ。中でもN5型は、SiO2四面体の12員環構造を希土類元素Rが結合した3次元のトンネル構造を持ち、この内部をNa+が電荷キャリアーとなって通るため、安定で高いイオン導電性を持つことが知られている。本研究ではRをYとして、4価のSiを、3価のAlで一部置換することで、キャリアーであるNa+の量が増加して電導度が向上すると考え、一般組成式Na3+3x+yY1-xAlySi3-yO9からなるN5型単一相の結晶化ガラスを作製し、その導電性を検討した。その結果、300℃での電導度は3.13×10-2 S/cm、活性化エネルギーは20.2 kJ/molの値を示した。
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©  日本セラミックス協会 2009
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