日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2009年年会講演予稿集
セッションID: 2P057
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複合無機化学的手法を用いた新規黄色蛍光体CaBaSiS4:Eu2+の合成
*小原 圭史朗ヴァレリー ペトリキン垣花 眞人
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抄録
本研究では新規黄色蛍光体としてCaBaSiS4:Eu2+を、当研究グループが開発した、溶液法をベースとした複合無機化学的手法によって合成し、その構造解析、発光特性について報告する。錯体重合法によってEuが均一に分散した前駆体粉末を合成し、ガス還元硫化法、アンプル封入法により硫化、珪素化を行い目的物質とした。本試料をSEM-EDXによって分析した結果、CaBaSiS4:Eu2+であることを確認した。XRD測定によって格子定数a = 8.37 Å, b = 6.67 Å, c = 6.51 Å, β = 108.2°の単斜晶系であることが判明した。本試料の発光特性は励起波長範囲が広く、最大励起波長422 nm、最大発光波長598 nmであった。本研究で合成した蛍光体の中で最も発光強度が高い蛍光体は、市販されているYAG:Ce3+の96 %であった。
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©  日本セラミックス協会 2009
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