抄録
Lnサイトに原子価が変化しやすいPrイオンを含むアパタイト型ケイ酸塩の合成を行い、白金を担持した触媒について、NO還元触媒活性評価および耐久性の検討を行った。Pr9.33Si6O26のPrサイトをSr,Baで置換したPr7.33M2Si6O26-y (M=Sr, Ba)を担体とした場合、Pr9.33Si6O26を担体とした場合に比べて、低温域でのNO転化率が高くなった。触媒の耐久性を評価するために、900℃で25時間のagingを行ったところ、最大NO転化率が低下し、活性発現温度が上昇したが、PrサイトをSrまたはBaで置換した組成ではagingによる活性低下が抑制された。