日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2009年年会講演予稿集
セッションID: 2P110
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熱重量分析装置を用いた新規CO2吸収セラミックスLi2CuO2のCO2吸収反応の反応速度論的な解析
*松倉 佑介奥村 健大石 克嘉
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抄録
 これまで,我々は,Li2CuO2の単一相の合成に成功し,そのCO2吸収率の温度依存性について報告した。その結果,Li2CuO2は40.2 mass%(Li2CuO2 1 gあたり0.402 gのCO2に相当)の最大CO2吸収率を示した。この値は,Li4SiO4の最大CO2吸収率36.7 mass%(Li4SiO4 1 gあたり0.367 gのCO2に相当)を上回る値である。  本研究では,このLi2CuO2のCO2吸収の見かけの反応速度定数kを算出し,反応速度論的な解析を行った。その結果,Li2CuO2のCO2吸収の見かけの反応速度定数kは,670~700℃でLi4SiO4のCO2吸収の見かけの反応速度定数kより約3倍高い値が得られた。また,660~680℃の間で見かけの反応速度定数kの急激な上昇が見られた。この傾向は,Li4SiO4のCO2吸収の見かけの反応速度定数kの傾向と一致している事が分かった。
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©  日本セラミックス協会 2009
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