日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2009年年会講演予稿集
セッションID: 3A06
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(Bi1-xSmx)(Ni0.5Ti0.5)O3ペロブスカイト化合物薄膜の成長機構
*田村 昭裕多田 英人大島 尚士小舟 正文大幸 裕介嶺重 温矢澤 哲夫藤澤 浩訓清水 勝山口 秀史本田 耕一郎
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抄録
本研究では、+3価の原子価と12配位を取り得るSmに着目し、Sm3+がAサイトを部分的に占有する(Bi1-xSmx)(Ni0.5Ti0.5)O3ペロブスカイト構造強誘電体薄膜をスパッタ法により作製し、その成長機構を検討した。Sm置換量がx = 0-0.2ではペロブスカイト相は確認されなかったが、x = 0.5で二層のペロブスカイト相とその層間のアモルファス中にc軸配向ナノ結晶核(幅3 nm×高さ10 nm)の生成を見出した。x = 0.6ではc軸配向単斜晶系ペロブスカイト単相膜が得られた。以上より、ペロブスカイト構造の伸長方向は酸素拡散方向に平行であることを見出し、Smと酸素の結合が薄膜の結晶化と配向の駆動力となっている可能性が考えられる。
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©  日本セラミックス協会 2009
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