抄録
光情報通信分野において光アイソレータは磁気光学効果を応用した光学デバイスとして知られている。その磁気光学特性を示す結晶として代表的なものがY3Fe5O12(YIG)結晶である。これまで我々は遷移金属を含有するガラスへレーザー照射することにより位置選択的にガラスから結晶を誘起する手法を見出している。本研究では、熱処理によってYIG結晶を析出させる酸化物ガラスの組成の検討を行った。また、レーザー照射によるガラスへの位置選択的なYIG結晶の析出を試みた。
YIG結晶の析出はXRDによって確認され、レーザー照射することで配向したYIG結晶が析出することが示唆された。