日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2009年年会講演予稿集
セッションID: 3G12
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ウレアーゼを触媒として用いたチタン/コラーゲン/アパタイト複合体の作製
*吉田 京子本山 美香川井 貴裕鵜沼 英郎
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抄録
基材表面にウレアーゼを固定化し、Ca2+, PO43-及び尿素を含む水溶液中に浸すと、短時間でそれらの表面にリン酸カルシウムの被膜が均一に形成される。同法を用いて、細胞適合性の高いコラーゲン層を予め被覆したチタン表面にアパタイトを均一に析出させる条件の検討を行い、析出物の評価を行った。純チタン板にコラーゲンフィブリルとウレアーゼを固定化し、これをCa2+, PO43-及び尿素含む水溶液に浸漬した。処理試料の表面には白色の析出物が観察され、骨類似アパタイトに特徴的な微細な針状粒子の集合体であることがわかった。析出物の相は水酸アパタイト(HAp)であった。短時間で均一なチタン/コラーゲン/アパタイト複合体を作製することに成功した。
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©  日本セラミックス協会 2009
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