抄録
構造誘導剤としてブロックコポリマーPEO20PPO70PEO20 (P-123)を用い、反応温度・水熱処理温度と添加剤の量を変えてSBA-15合成を行った。アルブミン(BSA)をリン酸緩衝液中で吸着させた。メソ孔の気孔径が、BSAを越えると吸着量は大きく増大するが、吸着量は最大の気孔径を持つ試料では、むしろ低下した。気孔体積の減少のためと考えられた。一般に平均気孔径が大きくなると比表面積、気孔体積は減少する。この場合、吸着質よりやや大きなサイズの気孔径を持つメソポーラス材料で最大の吸着量を示した。