抄録
Sr2NaNb5O15(SNN)はc軸方向に高い圧電特性を示すタングステンブロンズ型強誘電体で、非鉛圧電体として注目されている。我々はこれまでに回転高磁場製造法により、一軸磁場配向では配向困難軸であったc軸を揃えたc軸配向(Sr,Ca)2NaNb5O15について報告した1)。同手法では、磁場中で分散スラリーを水平面内で回転させることで配向体を得て、その後、配向成形体を焼結させることで、緻密化と粒成長により配向構造を発達させる。本研究では、SNNにおいて配向時における磁場の影響および焼結時の微構造変化について詳細に検討することを目的とした。