日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2010年年会講演予稿集
セッションID: 1C34
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La0.8Sr0.2MnO3の結晶構造と繰返し疲労特性に及ぼす水蒸気の影響
*松平 恒昭田中 誠伊岐見 大輔北岡 諭
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抄録
過熱水蒸気による加熱は,空気加熱に比べて伝熱速度と乾燥速度が大きく,また浸透作用も高く,低環境負荷型の新しい熱処理技術として大いに注目されている. La1-xSrxMnO3+d (LSM)は,耐熱性や静的耐食性に優れ,かつ,電子的伝導性を有することから,誘導加熱方式で800℃以上のクリーン過熱水蒸気を生成するヒータ候補材材料の一つとして期待される.この酸化物は,酸素不定比性を示し,酸素分圧(PO2)に依存して原子空孔の生成やMn価数変化を伴うことが知られている.過熱水蒸気ヒータは,通常,高水蒸気分圧(PH2O)かつ低PO2環境下で使用される故,導電特性の他,機械特性等に影響を及ぼすことが予測される.そこで本研究では,LSMの結晶構造と高温疲労特性に及ぼすPH2OとPO2の影響について評価・解析した.
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©  日本セラミックス協会 2010
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