日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2010年年会講演予稿集
セッションID: 1C33
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硫酸・硝酸・過酸化水素水によるガラス状炭素の湿式酸化・腐食挙動
*中村 和正師岡 弘樹新藤 斎田邊 靖博赤津 隆安田 榮一
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抄録
ガラス状炭素(Glass-Like Carbon: GLC)は、耐腐食性・耐酸化性に優れているため、酸水溶液存在下のような過酷な条件下で使用されることが多い。以前に我々は、GLCを高温の酸に長時間晒すことにより酸化減量が起こったことを報告した。本研究ではGLCの濃硫酸・濃硝酸・過酸化水素水による酸化・腐食における重量減少や表面組織の変化を表面官能基の解析と関連付けて詳細に調べた。各産に対し、70oCで0.5~7日間浸漬した。浸漬後、供試体を洗浄・乾燥し、分析を行った。処理前後での重量変化を測定した後、表面組織変化はSEM、表面官能基の同定は、XPSを使用し行った。硫酸・硝酸・過酸化水素水ともに重量変化や組織変化については、その種類により差異が見られた。この差異を官能基の変化に関連付けて考察した。
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©  日本セラミックス協会 2010
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