日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2010年年会講演予稿集
セッションID: 2P032
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複合機能繊維材料の研究開発
*佐藤 宏司
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抄録
我々のグループはこれまで50μmの金属細線をコアに持ち,表面をPZT(Pb(Zr,Ti)O3)圧電セラミックスで被覆した直径200μmの細い圧電繊維の開発を行ってきた.圧電繊維の内部に金属コアを持たせることにより,(1)電極の形成が不要あり,(2)効率が良く,(3)独立して利用することができ,(4)壊れにくい,等の特徴を持っており,構造体に生じた振動抑制やヘルスモニタリングに利用することが可能である.このようなデバイスの製法としては押し出し成形法、水熱合成法を用いて作成を行ってきたが、押し出し成形法では内部コアは白金ワイヤ、水熱合成法でチタンワイヤの表面にのみコーティングが可能であった。今回、水熱合成法において内部コアをチタンワイヤからNiTiワイヤに変更しコーティングすることに成功した。内部コアを形状記憶合金であるNiTiワイヤにすることにより、形状記憶効果、超弾性効果、圧電効果、焦電効果の4つの効果を有する複合デバイスの開発をおこなった.
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©  日本セラミックス協会 2010
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