主催: 公益社団法人日本セラミックス協会
現在、熱発電は金属間化合物材料が主流だが、高温における耐久性が乏しい。そこで、私たちは高温耐久性に優れる酸化物系材料の一つであるZnOに着目し、13族元素添加による熱電特性について研究した。試料の合成には固相反応法を用い、結晶構造の同定にはXRD回折装置(Multiflex, Rigaku)、電気伝導度及びゼーベック係数評価には熱電特性評価装置 (ZEM-3,ULVAC理工)を用いた。Zn9.993Ga0.0023In0.0047OにおいてZn9.993A0.007O(A = Ga,In)より高い熱電能を示した。従って、熱電能を向上させるには二元固溶は有効と考えられる。