抄録
近年、スピントロニクス分野において一般式(A2BB’O6)で示されるダブルペロブスカイト型酸化物材料が注目され、多くの研究が行われている。本研究では、ダブルペロブスカイト構造をもつSr2CoWO6を固相法と液相法の2通りの方法で作製することを試みた。また、固相法で作製した粉末試料については、放電プラズマ焼結(SPS)法による高密度焼結も試みた。それぞれの方法で得られた試料は、粉末X線回折によりすべて単相のSr2CoWO6であることが明らかになった。一方、固相法、液相法とSPS法により作製した各試料について、リートベルト法による結晶構造解析を行った。