抄録
高誘電率材料であるチタン酸バリウム(BaTiO3)を用いて、様々な種類の無機ELへの応用が可能なセラミックス厚膜誘電体を作製し、それを用いてZnS:Cu,Clを発光層とした分散型無機ELを作製した。その厚膜は従来用いられてきた薄膜誘電体に比べ電気的特性が優れており、その比誘電率は室温で6500であった。また、それによる移動電荷の増大も確認出来た。誘電体層の誘電的特性の向上によって、それを用いた分散型無機ELの発光特性は1 kHz, 200 V 印加時に1073 cd/m2 となり同条件で作製した従来の分散型無機EL と比べ204 % 向上した。また、発光効率は同条件で5.3 lm/W であり120% の向上がみられた。