抄録
ほうろうやハーメチックシールに用いられるガラス－金属接合において、ガラスと金属素地の密着強度が非常に重要である。しかし、その基礎的な研究はほとんどなされていない。その原因のひとつに、密着強度の定量的な評価方法が確立されていないことがある。そこで、本研究では密着強度の定量的な評価方法の確立を目的とする。ガラスを乗せた鉄箔を焼成することで試験片を作製し、試験片の鉄箔をガラスから剥離させ、その際の荷重を測定することで密着強度の評価を行った。また、ガラス層剥離後の金属面をSEM-EDXを用いて、金属の表面状態と密着強度との関係を観察した。
