抄録
次世代光源として白色LEDが大きな注目を集めており、青色光で高効率に発光する蛍光体の研究・開発が非常に盛んに行われている。LED用蛍光体に望まれる特性として、所望の励起波長で高効率に発光することのほかに、LEDチップ駆動時の温度上昇による発光強度低下(温度消光)が少ないことなどが挙げられる。
510-520 nmの発光ピーク波長を示すMn2+賦活緑色酸化物蛍光体の一例としてβ-アルミナ状構造を持つアルミネート蛍光体が挙げられる。これら蛍光体は、450 nm付近にMn2+の4T2 (4G)→6A1 (6S)遷移による吸収帯が存在する。またこれら蛍光体は、365 nmの水銀輝線励起下において温度消光が少ない蛍光体として報告されている。前回に引き続き、このようなMn2+賦活緑色酸化物蛍光体に対して、青色LED用蛍光体としての再評価と考察を行った。