抄録
ASnO3:Tb(A = Ca, Sr, Ba)は固相反応法、BaZrO3:TbはZrO2:Tbを経由した二段階合成法により合成した。粉末X線回折により結晶相を同定した後、ラマン散乱分光分析を行った。CaSnO3:Tb、SrSnO3:Tbでは2450 cm-1、3300 cm-1付近にそれぞれTb3+の7F6-7F5、7F6-7F4間の、BaSnO3:Tbでは2350 cm-1付近に7F6-7F5間の電子ラマン散乱ピークを確認できた。BaZrO3:Tbでは2830 cm-1付近に電子ラマン散乱ピークが確認できた。また、Tb 2 %の試料ではスペクトルが高波数側にシフトし、さらに高波数側に小さなピークが確認できた。