抄録
多くの蛍光体には発光イオンとして希土類イオンが含まれている。しかし、近年、希土類元素の価格が急激に上昇している。そのため、本研究では希土類イオンを用いず、発光を示す母体発光に注目した。
固相法によりNa2Ti(Si1-xGex)O5を合成した。合成したNa2TiSiO5は、TiO5とSiO4の多面体が3次元的に連なっている Paranatisite構造を持ち、TiO5による母体発光を示すことを確認した。発光色は緑白色であった。SiサイトにGeを固溶していくと、発光強度は上昇したが、Geの量が一定量を超えるとparanatisite構造を保てなくなり、層状構造を有するnatisite構造へと変化した。