抄録
菱面体晶ペロブスカイト型BiMg0.5Ti0.5O3は、高温域に強誘電-常誘電相転移(キュリー)温度(Tc)を有する材料であることが知られている。BiMg0.5Ti0.5O3はペロブスカイト型構造の安定性に問題があるものの、この化合物と無鉛強誘電体でありペロブスカイト構造安定性が高いBaTiO3との固溶体を形成することにより、キュリー温度が低いというBaTiO3の短所を改善し、より高温域での強誘電性発現が可能になるのではないかと考えられる。本研究では、BiMg0.5Ti0.5O3-BaTiO3系試料を作製し、ペロブスカイト構造の安定化および相転移挙動について調べ、さらに化学溶液法による薄膜化に関する検討も行った。