抄録
現在、Pb(Zr,Ti)O3系圧電材料は、その優れた特性からセンサやアクチュエータなど様々な分野で用いられている。これは490℃という高いキュリー温度を持つチタン酸鉛に依存していると言っても過言ではない。そこで、鉛を含まずに、PTよりも高いキュリー温度を持つ強誘電体を合成できれば、PZTを超える圧電材料の開発が可能となる。Abrahamは中心対称からのB-siteイオンの変位量が大きいほどキュリー温度と自発分極値が高くなると説いた。そこで、ペロブスカイト構造のA-siteにBiイオンを含むとB-siteに銅イオンを含む新規ペロブスカイト構造強誘電体を合成することを本研究の目的とした。