日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
第24回秋季シンポジウム
セッションID: 1B16
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ナノファイバー状アルミナゾルの長さによるアルミナ薄膜の硬度変化
*橋本 憲一西出 利一永井 直文伯田 幸也水上 富士夫
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抄録
我々は、すでにアスペクト比の大きなナノファーバー状アルミナゾルを作製し、それを用いたアルミナ薄膜の作製に成功している。本研究では、ファイバー長を変えてアルミナ薄膜を作製し、その鉛筆硬度を調べた。その結果、ファイバー長1400nmのゾルから作製したアルミナ薄膜が、鉛筆硬度9Hと最も硬度が高くなることが分かった。そこで、その要因をFE-SEMやTPDなどで解析した。1400nm長のアルミナゾルは、塗布後平行で緻密に配列した。それより長いゾルでは空隙が発生し、短いゾルでは粒子状となった。また、1400nm長のゾルを用いたゲル薄膜は、低温で有機物が燃焼して除去された。これらのことが高硬度化の要因であると考えられる。
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©  日本セラミックス協会 2011
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