日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
第24回秋季シンポジウム
セッションID: 1B17
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超親水性アルミナ薄膜の作製とセシウムイオンの吸着性
*奈良 将大西出 利一永井 直文伯田幸也 伯田幸也水上 富士夫
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抄録
アスペクト比の大きなナノファイバー状アルミナゾルを用いてアルミナ薄膜を作製し、それをリン酸化合物水溶液に浸漬して水熱処理した。水熱後のアルミナ薄膜の接触角は10°以下であり超親水性を発現することが分かった。XPSおよびFT-IR解析により、この薄膜表面にはAlPO4が形成され、それが超親水性発現の要因であることを明らかにした。3.11東日本大震災による原子力発電所の事故により、大気中に放射性セシウムなどが放出された。そこで、この薄膜へのCsイオンの吸着性を調べた。CsCl水溶液に超親水性アルミナ薄膜を短時間浸漬することにより、CS+イオンが吸着されることを、EDS解析などにより明らかにした。
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©  日本セラミックス協会 2011
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