抄録
様々な金属酸窒化物では、酸化物とは異なり窒化物イオンも共存するところから、可視光域に応答があるとともに耐熱性に優れるため、白色LED用の蛍光体や無公害顔料として用いられ始めている。さらに共存する酸化物および窒化物イオンが金属陽イオン配位して結晶構造を形成する結合様式を制御することによって、大きな誘電率を示すペロブスカイト型酸窒化物SrTaO2N、新しい超伝導体Nb1-xMx(N1-yOy)(M=Mg, Al, Si, x≈y)なども発見されてきている。これらの機能性を発現する構造形成について、紹介する。