抄録
新規LiNbO3型酸化物A(Fe1/2Nb1/2)O3 (A = Mn, Zn)の高圧合成を行い、その構造、誘電性および磁性を調べた。構造に関しては、Mn(Fe1/2Nb1/2)O3とZn(Fe1/2Nb1/2)O3ではそれぞれ65 μC / cm2、82 μC / cm2と非常に大きい値となった。磁化率の温度依存性から、両方の物質が低温で弱強磁性を示した。Mn(Fe1/2Nb1/2)O3に関しては、さらに低温で弱強磁性の消滅が見られた。誘電率の温度依存性は、温度減少に伴い誘電率は減少した。