抄録
水酸アパタイト(HAp)の表面改質と細胞機能設計を目的として、超音波溶解処理によりHApを部分溶解後、骨芽細胞様細胞を静置培養し、その微細構造と細胞接着特性の関係を検討した。HApセラミックスを硝酸水溶液に完全溶解後、同種試料を浸漬し、超音波溶解、洗浄、乾燥により部分溶解HAp(PD-HAp)セラミックスを作製した。
PD-HApでは、キャビテーションに由来するクレーター状ミクロ細孔と微小亀裂が観察された。それらをディッシュに入れ、メディウムにMG-63細胞を播種、3日間静置培養し、細胞数を計測後、細胞を固定、接着界面を観察した。播種3日後では、超音波溶解20min群の細胞数は未処理群に比べ有意に増加し、その細胞形態はPD-HAp上で多層膜状に接着することが分かった。