日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
第24回秋季シンポジウム
セッションID: 2K23
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医工連携で達成した象牙質移植の科学
*村田 勝
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抄録
2009年韓国で象牙質マテリアルのメディカルサービスが事業化し,2011年ソウル国立大学病院に象牙質移植のためのプロセッシングセンターが開設された.2003年私達が自家象牙質移植の世界初症例(臨床研究)を公表したことと医療ニーズに基づいた歯の自動粉砕装置を産学官連携で開発(経産省事業)した点に日本の優位性がある.本技術は,抜去歯を加工処理して骨再生に使用するという独創的な歯科医師提案型医療システムである. 象牙質と骨は化学的成分が類似しており骨誘導能がある.酸処理象牙質は未処理象牙質より早期に骨を誘導することが知られている.成長因子を中心とした象牙質マテリアルのサイエンスや象牙質移植部の組織像,新技術のアジアへの拡大について紹介する.
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©  日本セラミックス協会 2011
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