抄録
種々の金属酸化物に担持された10 nm以下の金ナノ粒子は、様々な化学反応に対して活性な触媒であり、その触媒特性は金ナノ粒子のサイズ、形状や金属酸化物の種類に依存する。特に、金ナノ粒子/チタニア複合体はCOの低温酸化などの独特な光触媒特性を示すことが知られている。
本研究では規則的な筒状細孔を持つメソポーラスシリカ-チタニア粉末を作製し、その細孔内に金ナノ粒子を析出させた。また、UV照射によるチタニア上での電荷分離を利用して金ナノ粒子の形状を変化させた。細孔内の金ナノ粒子の形状は、焼成による還元を行った場合には長いロッド状に、焼成とともにUV照射を行った場合には球状になった。さらに金ナノ粒子の形状の違いによる光触媒特性の変化を調べた。