抄録
我々は、量子ドットを合成し、その蛍光特性を保ちつつゾル-ゲル法によりガラスマトリックスで保護することで、安定性や耐光性に優れた蛍光体の作製を行っている。各種の応用が考えられる中でバイオ用の蛍光試薬としての応用が最も進んでいるが、この場合は全体の大きさを小さくするために表面をできるだけ薄いガラス膜で保護するのが適切である。ゾル-ゲル法では、アルコキシドの加水分解、脱水縮合によりガラスが生成する。今回、加水分解したアルコキシドが界面活性剤の役割をして量子ドット(ZnSコートCdSe量子ドット)の表面を覆うことを見出した。これを利用することで、発光特性を保ちつつ、薄いガラスシェルを作ることに成功した。