抄録
15 GPa、1100 ℃の高温高圧条件下で、Ptを含むAA’3B4O12型ペロブスカイト酸化物CaCu3Pt4O12 (CCPO)のAサイトをLa3+に置換した新規物質の合成に成功した。2 K-300 Kの温度範囲での磁化率の温度依存性は4K以下のスピングラスであり、電気抵抗の温度依存性は絶縁体的振る舞いを示すことが分かった。反強磁性体であるCCPOと異なる振る舞いを示したため、構造の観点から原因を考察した。いくつかの構造モデルを検討した結果、BサイトのPtの価数が4+から変化せず、1/16の割合で減少したLaCu3Pt3.75O12という構造であることが分かった。超格子反射は見られないことから、Pt欠損が秩序化していないことが分かった。この系のAサイト欠損やA’サイト欠損は報告されているが、Bサイト欠損としてはこの物質は初の例である。