日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
第24回秋季シンポジウム
セッションID: 2PG08
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FeSr2YCu2O6+δ系における欠陥・超伝導・磁性
*茂筑 高士畑 慶明星川 晃範岩瀬 謙二Dyah Sulistyanintyas小黒 英俊石垣 徹土屋 佳則安岡 宏平田 和人
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抄録
正方晶Ba2YCu3O6+δ型構造を持つFeSr2YCu2O6+δ系は、CuとFeとが相互置換しやすく、超伝導を発現させるには還元処理によりCuとFeとを秩序配列化させておく必要がある。十分な酸化処理後、60 K程度で超伝導を示すとともに、20 K程度で反強磁性的な磁気秩序を示すが、磁気Bragg反射は観測されない。還元処理後でもFeサイトには20%程度のCuの置換があり、酸化処理前後の酸素量の変化は置換しているCuを除いたFeのまわりの酸素の数に相当する。したがって、酸化処理により酸素が優先的にFeのまわりを占有して、FeO6八面体の短距離のネットワークが形成され、磁気秩序が発現すると予想される。
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©  日本セラミックス協会 2011
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