抄録
北海道の水産系副産物・廃棄物の魚種別第一位であるホタテガイ貝殻を,高付加価値製品の素材として利用することを目的に,貝殻を用いた蛍光体材料の開発を行っている.これまでに,(1)熱処理をした貝殻が蛍光を放つことの発見,(2)CO2雰囲気熱処理による耐水性の向上,(3)発光中心(Cu及びMn)の検証について報告した.現在,貝殻蛍光体の発光スペクトルが水中浸漬試験等で変化しないことに着目し,標識機能を持ったカルシウム強化剤の応用開発を行っている.この標識剤は,食品・医薬品に添加し,ロット番号や製造年月日,偽装防止等のマーカーとしての利用が考えられる.