抄録
世界的な戦略元素の一つであるリンを水環境から効率よく回収可能な層状複水酸化物(LDH)の開発を目指し、本研究では原子価の異なるリン含有オキソ酸を含む水溶液中でのLDHのイオン交換特性およびオキソ酸を含むLDHの構造を調査した。その結果、pH中性領域ではリンの原子価によらず層間にリンを含むオキソ酸イオンが速やかに取り込まれることが明らかになった。一方で、炭酸イオンが安定に溶存する高pH領域においては、炭酸イオンに対する平衡定数がリン酸イオン>亜リン酸イオン>次亜リン酸イオンの順で小さくなることが明らかとなった。