抄録
酸化チタン(TiO2)の光触媒活性の研究では、TiO2粒子がどのような表面構造を有しているかが重要である。我々はルチルの多結晶焼結体を表面研磨後に再加熱して形成される、各結晶粒の表面マイクロトポグラフを詳細に調べることにより、TiO2表面の構造やその形成条件に関する知見を得ることを目指している。800-1200°程度で再加熱した試料をSEMで観察すると、粒界での熱エッチングとともに、かなりの頻度で微細な結晶面で構成される様々なマイクロトポグラフが見られた。この結晶面の面指数をステレオSEMと電子後方散乱回折(EBSD)を組み合わせたSEM-photogrammetry法により決定した。これにより現在では{100}面が卓越して形成されていることが明らかになった。