抄録
層状複水酸化物 (LDH) は医薬成分の取り込みが可能な高生体親和性材料であり、すでに細胞へのLDH複合体の輸送についても報告されている。本研究では、Mg-Al系LDHに蛍光色素フルオレセインナトリウム (Fluo) を取り込んだナノ複合体 (Fluo/LDH) を合成し、これを用いて ほ乳類細胞へのLDHナノ複合体の輸送機構を解明することを目的とし、細胞内輸送の可視化について検討を行った。その結果、XRDおよびFT-IRよりFluo/LDHの合成が示された。さらに、エンドサイトーシスとよばれる機構によりLDHナノ複合体が細胞内へ取り込まれ、細胞内で溶解し、細胞核へゲスト分子が輸送される様子が明らかとなった。