抄録
酢酸セリウムを炭素鎖長の異なるカルボン酸を含む1,4-ブタンジオール中でソルボサーマル反応させることにより、層状構造を有するCe(CnH2n+1COO)3▪H2Oが得られた。これら生成物を400 ℃で焼成することで得られたセリアの表面積を測定したところ、炭素鎖長が8のオクタン酸を用いて合成したCe(C7H15COO)3▪H2Oから調製したCeO2が極めて高い表面積(180 m2/g)を有していることを見出した。XRDピークから求めたCeO2の結晶子径(5.0 nm)は、BET表面積からCeO2の一次粒子が球状であると仮定して求めた粒子径(4.6 nm)とよく一致していた。このことから、本処方により合成したCeO2の一次粒子の分散性は比較的高いことが認められた。