抄録
近年, 環境に適合する材料開発が積極的に行われている. 強誘電体であるニオブ酸カリウム (KNbO3) は鉛フリーの圧電材料として注目を集めており, 様々な手法による合成が行われている. 本研究では, 回転運動を加えた新規水熱合成法によるKNbO3の作製も行った. 静置水熱処理で作製されたKNbO3は生成物が凝集・粗大化し, 均一な形状の粒子を得られなかったのに対し, 回転運動を加えた水熱処理で作製されたKNbO3は, 均一なロッド状KNbO3粒子を作製することができた. このことから, 回転運動は反応中の粒子の分散性を向上させ, 粒子の凝集を緩和した. 回転水熱合成は粒子の形態の制御に効果的であり, 新たな機能性材料の合成が期待できる手法である.