抄録
層状酸化物熱電変換材料は高温酸化雰囲気下でも安定して存在する熱電変換材料として注目されている。しかし、更なる性能の向上には材料物性についての詳細な知見を得ることが必要不可欠である。本研究では性能指数の決定因子の1つであり、未知な部分の多い熱伝導度、中でも格子振動(フォノン)による熱伝導度に着目して研究を進めた。そしてNaxCoO2の熱伝導に関わるフォノンがこれまでの予想に反し、Naではなく主にCo-Oに因るところが大きいことを計算機実験により明らかにした。今回はさらに、そのNaが他原子と置換された場合の構造変化に対する影響などの熱伝導機構のより詳細な解析について発表を行う。