抄録
歪んだペロブスカイト構造を持つBaCeO3は3価のカチオンを部分置換するとプロトン導電体となるため、燃料電池の電解質材料として期待されている。この物質の実用化のためには室温から作動温度範囲内での構造相転移情報が必要不可欠である。我々は均質性・組成制御性に優れたペチーニ法を用いて単相BaCe1−xYxO3−d試料の合成、固溶限の拡大に成功し、Yの固溶量と相転移挙動との相関を解明してきた。今回BaCe1−xNdxO3−dの単相試料合成に成功し、固溶量と結晶構造の相関を評価した。BaCe1−xYxO3−dとは異なる相転移挙動を示し、置換するカチオンのイオン半径により相転移挙動が制御できることが判明した。