九州歯科学会雑誌
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骨吸収抑制薬関連顎骨壊死の治療の考え方と対応 -ARONJの治療-
吉賀 大午
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2022 年 76 巻 1-2 号 p. 7-20

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抄録
2003年にビスホスホネート関連顎骨壊死が報告されてから18年が経過した.しかしながら,ガイドラインはまだ ないため骨吸収抑制薬関連顎骨壊死(Anti-resorptive agents-related osteonecrosis of the jaws: ARONJ)の治療法は依然として議論の余地がある.われわれもポジションペーパー(PP)に従い治療を行なっている.治療法選択における考え方として,われわれは生体の治癒力が期待できる場合は保存療法を行い,生体の治癒力が期待できない 場合は外科療法を検討することにしている.つまり腐骨除去は局所洗浄を行いやすくし,生体の治癒を促すという考 えから外科的手法を用いた保存療法(外科的保存療法)としている.いわゆるconservative surgeryは保存療法として行っている.また局所洗浄を行いやすくするために行う歯肉弁切除も同じ考え方から保存療法(外科的保存療法)と している.また,当院では保存療法の補助療法として,投与可能な患者に対しては医科と連携してテリパラチドを取 り入れ良好な治療成績を得ている.一方でこのような保存療法を行うも病態がコントロールできない症例もある.わ れわれは,そのような症例に対して外科療法を行ってきた.外科療法は基本的に病的骨の完全除去を目的とし,一部 健常な骨を含めて切除するextensive surgeryと考えている.病的骨を完全除去するため,創は死腔を減じた閉鎖創としている.しかしながら,外科療法で問題となるのが,病的骨の切除範囲の設定である.出血するところまで骨を 削除すると記載されているものもあるが,われわれは以前より蛍光観察装置を用いた骨蛍光標識法を応用して,顎骨 の切除範囲を決定する補助的手段とし,良好な治療成績を得ている.
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