抄録
遷移金属窒化物は,その物性の多様性から興味深い物質群である.本研究では,MBEやレーザーアブレーション技術を用い遷移金属窒化物薄膜の合成を行い,その性質を調べた.薄膜化により,異方的な化合物の配向性の制御や,固溶体窒化物が容易に合成できたり,基板の効果により物性を制御できる.TiNやTiN/CrNのlayer by layer成長に始まり,CrNとTiNの固溶体薄膜の強磁性発現と磁気抵抗,MoNx薄膜の物性,Sr2N薄膜の2次元構造と高い伝導性,CrNの反強磁性転移の制御などについて紹介したい.