抄録
多量の酸素を低温で可逆に吸収放出する金属酸化物は酸素貯蔵材料と呼ばれる。酸素貯蔵材料は、酸素分離・酸素濃縮・酸化還元触媒など、生産性向上や環境保護に関わる様々な高温プロセスへの応用が期待できる。これらの実用化を目指し、顕著な酸素貯蔵能を持つ新規材料の開発が強く望まれている。
我々は、高性能酸素貯蔵材料の有力候補として酸素欠損ペロブスカイト型マンガン酸化物に注目し、2種類の新規材料BaYMn2O5+dおよびCa2(AlxMn1-x)2O5+dを開発した。本講演では、これらのマンガン酸化物における顕著な酸素貯蔵能を紹介し、酸化触媒や酸素濃縮への応用の可能性を議論する。