日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2011年年会講演予稿集
セッションID: 1I18
会議情報

重水素ラベリングによる12CaO⋅7Al2O3包接水素化物イオン及び電子濃度の識別定量
*吉住 年弘林 克郎小林 洋治陰山 洋
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
12CaO⋅7Al2O3 (C12A7) は、その結晶格子の正電荷に帯電したケージ構造内に、電子や水素化物(H)イオンなどを包接する。Hイオンの定量手段として固体高分解能NMR法などが考えられるが、より簡便な手法が望ましい。本研究では、任意の濃度の電子とHイオンを含むC12A7において、両化学種を同時に定量する手法を確立することを目的とする。本手法では、先ず重塩酸溶液(DCl-D2O)中で試料を溶解して、Hイオンと電子により、それぞれHDとD2ガスとして生成させ、それらの総生成量を測定する。次いでHD, D2ガスの比率を四重極質量分析計(QMS)により決定することで、両化学種が定量される。
著者関連情報
©  日本セラミックス協会 2011
前の記事 次の記事
feedback
Top