抄録
分子厚みの接着層による強固な接着界面の形成を目指し、シランカップリング剤を利用したポリイミドフィルム-チタン板接着界面の構築について検討を行った。ポリイミドフィルムを加水分解処理して表面にカルボキシル基を提示させ、一方のチタン板にはシランカップリング剤で処理してその表面にアミノ基を提示させた。両表面を熱プレス法により接着させることで、界面のおけるアミド結合の形成による接着の実現を目指した。その結果、アミノ化したチタン板表面に交互積層法によって高分子超薄膜を導入し、その最表面に多数のアミノ基を提示させることで、十分な強度をもった接着界面を形成可能であることが明らかとなった。