抄録
LiNb3O8と“Li2Nb28O71”(LiNb3O8とNb2O5の混合物)をアンモニア気流中で窒化を行うことにより、Li-Nb系酸窒化物を合成した。これらの酸窒化物はLiの含有量や窒化条件の違いにより、構造の異なる3つの相が生成した。岩塩型相: (Li0.20Nb0.71□0.09)(O0.22N0.78)、六方晶相: (Li0.22Nb0.75□0.03)(O0.13N0.87)、陽イオン欠損が規則化した岩塩型相(Nb4N5型相): (Li0.044Nb0.76□0.196)(O0.13N0.87)。“Li2Nb28O71”を窒化して得られたNb4N5型相はTc = 10 K の超伝導体であったのに対しLiNb3O8からの窒化生成物である岩塩型相と六方晶相は2 K 以上で超伝導特性を示さなかった。これより、Li添加効果によりNb窒化物のTc値が強く抑制されることが明らかとなった。